林田力 東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った 書評 Facebook Amazon

林田力 東急不動産消費者契約法違反訴訟

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黒川博行『繚乱』林田力wiki 書評

黒川博行『繚乱』は不祥事で大坂府警を退職した元警察官を主人公とした小説である。競売屋の調査員になり、倒産寸前のパチンコ屋の闇に迫る。うんざりするほどの警察の腐敗、個人情報濫用、業者の癒着が登場する。それは現実の警察を下敷きにしたものでリアリティがある。主人公も正義ではない。警察の人脈を利用して警察の保有する個人情報を入手し、自分達の調査に役立てる。この種の犯罪も現実に起きている。純粋には正義とは言えない立場の主人公が巨悪を滅ぼすという筋書きもあるが、『繚乱』は異なる。小悪が巨悪から掠めとる程度である。敵対者側は黒幕から小物に至るまで悪が揃っている。小物は小物なりに卑劣な悪である。警察を取り巻く闇の深さが理解できる小説である。

正義ではない主人公を描いた『繚乱』にとって最後は印象的である。善悪の筋を通した結果になった。ここでは名前も紹介されないヤクザが重要な役割を果たす。このヤクザの行動は全体的な利害関係からは無意味な行動である。しかし、ヤクザ個人の意地が込められた行動である。警察の腐敗を見せつけられた後であるために名もないヤクザの行動に一種の爽快感があり、悲劇的な結末にも妙な納得感がある。林田力wiki

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