林田力 東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った 書評 Facebook Amazon

林田力 東急不動産消費者契約法違反訴訟

林田力『東急不動産だまし売り裁判』『二子玉川ライズ反対運動』

林田力書評・ワンピース73巻

尾田栄一郎『ワンピース73巻』(集英社、2014年)はドレスローザの悲劇の真相が明らかになる。ドレスローザの表向きの繁栄の裏には虐げられた人々の存在があった。これは一部の人々がアベノミクスに舞い上がり、貧困が忘れ去られる現代日本の格差社会と重なる。ルフィ達が戦う理由は一層明確になった。ドンキホーテ・ドフラミンゴを倒し、ドレスローザ王国をひっくり返したならば痛快である。

ドフラミンゴは強敵との位置づけであるが、チンピラ・ヤンキー風の外見から、あまり迫力は感じられない。最初の七武海のクロコダイルの方が迫力がある。ドフラミンゴの手口はクロコダイルのアラバスタ王国への陰謀と同じである。時系列的にはドフラミンゴが先で、しかも阻止されたクロコダイルの陰謀と異なり、ドフラミンゴの陰謀は成功したという差異がある。それでも物語としての登場はクロコダイルの陰謀が先であり、ドフラミンゴは二番煎じの小物に見える。

クロコダイルは失敗した部下を容赦なく切り捨てる。この点では一見するとドフラミンゴは指導者として器が大きく見えるかもしれない。しかし、クロコダイルの部下切り捨ては、自分の力に圧倒的な自信があり、自分一人だけになったとしても戦えると思っているためである。悪役としては、はまり役である。これに対して組織や家柄を属性に持つドフラミンゴは小物感がある。しかもドフラミンゴがしていることは、気に食わない人間を殺してしまうクロコダイル以上に悪質である。敵キャラクターとしての悪の魅力、悪の華もない。東急不動産だまし売り裁判における東急リバブル東急不動産と同じである。