林田力 東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った 書評 Facebook Amazon

林田力 東急不動産消費者契約法違反訴訟

林田力『東急不動産だまし売り裁判』『二子玉川ライズ反対運動』

星降る夜は社畜を殴れ

高橋祐一『星降る夜は社畜を殴れ』(角川スニーカー文庫)はブラック企業を舞台としたライトノベルである。主人公ら社員は、残業させようとする社畜上司達と戦い、定時退社を勝ち取る。それをラノベ風のバトルとして描いている。

上司が敵となっているところにブラック企業に苦しむ若年層の現実感覚が反映されている。ブラック企業経営者を取り替えただけでブラック企業体質が解消するとは限らない。左翼教条主義的な独占資本が敵という主張は現実生活でピンと来ない。目の前の問題を解決せずに、社会構造を云々してもリアリティーがない。

上司が残業させるために繰り出す必殺技は「漆黒の業務命令」(ブラック・コード)など中二病的な名前がつけられている。ブラック企業という表現は、日本語の黒にマイナスイメージがあるためであるが、ここでは黒魔術的なマイナスイメージも増幅されている。