林田力 東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った 書評 Facebook Amazon

林田力 東急不動産消費者契約法違反訴訟

林田力『東急不動産だまし売り裁判』『二子玉川ライズ反対運動』

マンション建築紛争と目隠し

日本各地でマンション建築紛争が起きている。東急不動産の「ブランズ市川真間」「ブランズ市川レフィール」「ブランズシティ久が原」などがある(林田力『東急不動産だまし売り裁判37ブランズシティ久が原伐採』Amazon Kindle)。FJネクスト(エフ・ジェー・ネクスト)のガーラ東麻布に対しては、住民団体「東麻布を守る会」が「隣のビルまで50cmと非人間的。隣人と手が繋げるまでのところに窓を作る、非人間的生活環境を強制」と批判している。

マンションが境界線から1メートル未満に他人の宅地を見通すことができる窓やベランダを設けている場合、目隠しを付けなければならない。

民法235条第1項「境界線から一メートル未満の距離において他人の宅地を見通すことのできる窓又は縁側(ベランダを含む。次項において同じ。)を設ける者は、目隠しを付けなければならない」

第2項「前項の距離は、窓又は縁側の最も隣地に近い点から垂直線によって境界線に至るまでを測定して算出する」

「見通すことのできる窓又は縁側」には見通そうと思えば物理的にいつでも見通すことのできる位置、構造のものを指す。他人の宅地を見通すために設置されたものでなくても該当する。たとえば開閉が可能なものであれば、曇りガラスであっても、「見通すことができる」窓になる(東京地判昭和56年12月25日判時1044号388頁)。窓の内側にブラインドを付けたものも、「見通すことができる」窓になる。エアコン室外機を置くサービスバルコニーに対しても目隠し設置の請求が認められた(東京地判平成19年6月18日判タ1256号113頁)。

デベロッパーに目隠し設置を認めさせたとしても安心できない。設置された材質が目隠しに不十分であるとのトラブルが発生したケースがある。「目隠し」の材質としては、不透明な塩化ビニール板やアクリル樹脂製波板などを認めた事例がある(東京高判昭和59年3月28日判時1116号61頁、大阪高判昭和42年9月18日判時512号54頁、東京地判平成5年3月5日判タ844号178頁)。目隠しが設置されるまでの不快感に対する慰謝料の支払を命じた事例がある(東京地判昭和49年1月29日判例時報742号77頁)。

目隠し設置は後から建築する側が対応すべきものである。さいたま地裁平成20年1月30日判決は、土地境界線から1m未満の位置に接して3階建て賃貸マンションを建築した建物所有者に対して、隣地建物所有者が西北側各階窓の全てに目隠し設置等を請求した事例である。賃貸マンション所有者は隣地建物所有者に対して隣地所有者の建物も境界線から1m以内にあるとして、住居の東南側全ての窓に目隠しの設置を求めて反訴した。判決は賃貸マンション所有者に対してのみ目隠しの設置を命じた。

http://www.hayariki.net/home/mekakushi.html

目隠しの設置は民法235条1項を持ち出すまでもなく、社会生活上隣人として条理上当然負担すべき義務である。1メートルは絶対的基準ではなく、1メートル以上でもプライバシーの侵害が大きい場合は民法の規定に準じて解決すべきである。

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