林田力 東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った 書評 Facebook Amazon

林田力 東急不動産消費者契約法違反訴訟

林田力『東急不動産だまし売り裁判』『二子玉川ライズ反対運動』

与謝野晶子を

私は与謝野晶子を連想しました。与謝野晶子日露戦争反戦歌人として有名ですが、十五年戦争では戦争協力的な歌を詠みました。個人として見ると、年をとって体制順応に堕落したと見ることもできるでしょうが、社会的に見ると、より社会的な存在としての変化と見ることもできます。日露戦争は政府が勝手に行った戦争であって、自分達には無関係な迷惑なだけの戦争でした。だから旅順が落ちようと落ちまいと何事ぞと歌いました。これに対して十五年戦争は自分達の社会の存亡を賭けた総力戦との認識があったのではないでしょうか。

与謝野晶子反戦は自分の弟にだけ向けられたエゴイスティックな反戦として、戦後の反戦平和運動の評価は低いですが、ここに市民感覚からは説得力ある反戦論があるかもしれません。

日露戦争には反戦十五年戦争では愛国という選択は、庶民感覚としては成り立つかもしれません。司馬遼太郎的な日露戦争は輝いていたが、十五年戦争は愚かな戦争という見方を改めた方がいいでしょう。司馬遼太郎的な見方は、実は庶民の反戦意識とは最も遠いところにあるのかもしれません。

集団的自衛権反対の元々の強い論拠はアメリカの戦争には巻き込まれたくないでした。