林田力 東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った 書評 Facebook Amazon
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林田力 東急不動産消費者契約法違反訴訟

林田力『東急不動産だまし売り裁判』『二子玉川ライズ反対運動』

ハンニバル戦争

ハンニバル戦争』はガリア戦争やアルビジョア十字軍などで敗者を描いてきた著者には珍しく勝者の側であるスキピオが主人公である。スキピオハンニバルの弟子というエピソードは有名である。スキピオハンニバルの弟子になろうとした本書の心理描写が面白い。

ハンニバルと言えばアルプス越えが有名であり、兵士に不可能事も可能と思わせるカリスマ指導者というイメージが強い。これに対して本書はハンニバルを優れた作戦を立案することで兵士には楽をさせる指導者と描く。

これは新鮮な見方である。このような見方は著者の独創性であると共に、現代日本の望ましい指導者イメージの変化を反映していると考える。昭和のモーレツ体質がブラック企業とバッシングされるようになった。根性論の権化のように見える高校野球でさえ、今年の夏はエース温存という戦術がとられた。もはや根性論で引っ張るリーダーは時代遅れである。