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林田力 東急不動産消費者契約法違反訴訟

林田力『東急不動産だまし売り裁判』『二子玉川ライズ反対運動』

Re: 人工知能

林田です。

先の文章は外環道都市計画事業承認取り消しを求める異議申し立ての代理陳述の原稿の一節です。先月陳述を行い。今月末にも陳述を行う予定です。目的は外環道を批判することです。

環境面など様々な観点から論じられますが、私の一番の問題意識は二十一世紀、平成の今日に、二十世紀、昭和の計画である外環道は時代遅れであるということです。先月の陳述は最後に以下のように述べました。

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私達は四半世紀前にソ連・東欧の社会主義圏の崩壊という世界史上の大事件に遭遇しました。冷戦終結後がどのような時代になるかは混迷としており、今が何時代と呼ばれるかは後世の歴史家の評価を待たなければなりませんが、冷戦時代という一つの時代が終わったことは確かです。右肩上がりの経済成長という一時代前の昭和の価値観で作られた外環道は一刻も早く見直さなければなりません。

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この観点からのご意見、批評、提言は大歓迎ですが、「昭和は良かった、それにひきかえ今の体たらくは」という懐古趣味とは真っ向から反します。昭和は良かったとする発想が最大の反動勢力になります。右翼保守の側には改革を求める思想がある一方で、左翼革新の側が昭和は良かったで終わってしまいがちであることが気がかりです。

戦艦大和は過去の成功要因が新しい時代においては、むしろマイナス要因になることのたとえです。ストレートに結び付かないことは当たり前です。

記事の引用は費用に対するものです。そのようなことを言っていないという前に書いてもいません。引用外の場所を持ち出して「そのようなことを言っていない」との批判は的外れです。

昭和の感覚へのギャップは安倍政権のもう一つの目玉政策である働き方改革でも顕著です。

働き方改革も昭和の働き方からの脱却になります。

市民カフェでも以下のように論じました。

希望のまち東京in東部第109回市民カフェ「シン・ゴジラ

http://www.hayariki.net/tobu/cafe103.html

安倍政権は「働き方改革」を打ち出している。労働時間を減らすことは歓迎できる。恐らく安倍政権は「働き方改革」解散を打ち出すのではないか。それは多くの労働者にとって歓迎できるのではないか。逆に左翼革新が「働き方改革」の抵抗勢力となれば大敗するのではないか。

ブラック企業社畜的な働き方への嫌悪感がある。安倍首相は会社員時代から付き合い残業に否定的であった。「私がまだ若いサラリーマンのころは、8時くらいに帰ろうとすると「安倍君もう帰るの」という雰囲気があった」と言っている。その意味ではモーレツ社員を死語にするとの安倍首相の姿勢は一貫している。

働き方の自由を求める立場で労働者側から裁量労働的な働き方を希望することが出てくる。裁量労働制には弊害があることは事実であるが、それが育児や介護を抱える労働者のメリットになる面もある。伝統的な労働運動が反対し続けたものを労働者が求めるという状況がある。この思いを昭和世代の左翼革新が理解できるか。理解できなければ左翼革新は抵抗勢力に映り、惨敗しかねない。

希望のまち東京in東部市民カフェ第110回「豊洲市場の空洞問題」

http://www.hayariki.net/tobu/cafe103.html

左翼革新の発想は現役労働者にとって反動的になっている。たとえば労働者AはBの仕事を担当している。AがBの仕事だけをしていれば定時で帰れる。成果も挙げられる。ところが、Cという別の仕事があり、そこが不採算部門でAが手助けを命じられる。それによってAは過重労働になる。Aにとって不採算部門Cが負担の元凶であり、CがリストラされることがAの利益になる。リストラを歓迎する気持ちがある。

そこを左翼運動家が理解できるか。「昔の日本型経営は良かったが、成果主義になって駄目になった」という発想では正反対である。左翼運動家の発想が実はブラック企業に近い。欧米では通じない。これからはジョブ型正社員が求められる。本人の資格、能力でできることに責任を持つ。有期雇用でない。ブラック企業は新興宗教的である。ガンガン攻めていく。頑張ることを強要する。軍隊式の営業をしている訪問販売、勧誘販売の悪徳業者もある。

ブラック企業に関して以下のように述べましたが、いくら労働者の見方を唱えても昭和の労働者の見方では21世紀には抵抗勢力になってしまうでしょう。

ブラック企業大賞2015

http://www.hayariki.net/eco/black2015.html

個人的には社会に警鐘を鳴らすという意味では『下町ロケット』の佃製作所をブラック企業大賞候補にノミネートしたら面白かった。ピンチになると社員総出で解決するところが、渡辺美樹らが喜びそうなブラック企業ぶりである。

恐らく佃製作所は良い会社で、ワタミは駄目な会社という点が、少なからぬ人の価値観だろうが、昭和の会社主義の延長に平成のブラック企業が存在する。佃製作所的なものを批判できるようにならなければ、ブラック企業は批判しきれない。ブラック企業批判が従来の労働運動のスローガンと異なり、若年層らに響いた背景は、昭和の体育会系的なものも批判する含意があるからである。

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